レイキは、日本の修行僧であった臼井甕男（うすい・みかお）先生によって20世紀初頭に確立されました。臼井先生はあらゆる職に就き、あらゆる経験された後「人生の目的とは何か」という大命題の探求から、禅の道に入り、真の悟りともいえる安心立命（あんじんりゅうめい）の境地を目指し修行を始めます。ですが、どうしても悟りを得ることができず、悩みぬいた末に禅の師に相談します。師から「それなら一度死んでごらん」と答えられ、死を経験する覚悟を決め、1922年春頃京都の鞍馬山にこもって断食を始めます。断食に入り3週間目の真夜中頃、脳の中心部あたりに落雷をうけたような激烈な衝撃を感じそのまま意識不明の状態に！数時間後、気がつくと夜が明け始めた頃でした。心身爽快な気分に満ちて目覚めます。その衝撃の時に感じたエネルギーが心身を貫き、共鳴し、一体感なったのを思い出し、これが求めていた悟りの境地であり、悟りの境地を完成したことを知ります。悟りが得られたことに喜びながら山を降りる途中、石につまづき足の指の爪がはがれます。思わず手を当てたところ痛みが無くなり、血が止まり即座に治癒してしまったといわれています。そして、山のふもとまで降りてくると小さな食堂があり主人の孫娘が顔が腫れるほどのひどい虫歯で、先生が頬に手を当てるとたちどころに痛みが引いていきました。さらに、家族にも試したところ即効的な効果があり、「広く世の中の人にこの力の恩恵を与えたい」との思いから、工夫研究の結果、この能力を他人に伝授し、心身改善に活用する方法を見出します。これが臼井霊気療法という手当て療法の始まりとされています。1922年4月に指導法などを定めた上で臼井霊気療法学会を設立します。